緊急事態宣言の解除の見通しがたってきました。
その後の働き方はどんなふうに変わっていくのか、
ちょっと想像してみました。
強制的とは言え、みんな同じ体験をしたので、
かなり似たような認識をもったと思います。
「気づいてしまった」ということですね。
今までは一部の先進的な企業だけでやっていたこと、
「うちでもできるんじゃね?」ってことに。
「オフィスって必要?」
「紙、判子いらなくない?」
「会議で集まる必要ある?」
「訪問しなくて良いよね?」
いろんな価値観の変化が一斉に起きたことで、
これからの変化は速いと思います。
そして今後の働き方に大きな影響を与えるのが、
評価の考え方が変わったことだと思います。
在宅勤務中は「プチ成果主義」になりました。
これまでのように空気を読むことはできません。
「察してくれ」が通用しない。
発信しなければ存在感は出せない。
参加するだけの会議も不要になりました。
残業も「美徳」として評価につながりません。
雰囲気で役割分担も決められない。
上司は、各々の役割、ゴールを明確にしなければ
組織が機能しなくなります。
部下は、大まかな方向性を確認して、指示無く動き、
明確にタイムリーに成果をアピールしなければ
評価されなくなります。
「制度」が変わるまでには数年かかりますが、
数か月ですがプチ成果主義にされされた我々は
評価に対する「考え方」が変わりました。
会社・組織によって異なりますが、
特に「日本的な」会社にとっては
変化の幅が大きくて、スピードも速いはずです。
(超ざっくりですが)
90年代に流行った成果主義は
バブル経済の崩壊から脱出しようと
欧米式を真似ただけでした。
結果、現場に馴染まず、
2000年代に修正されました。
今回はみんなの実感が原点にあるため
より好ましい形での成果主義が
浸透しやすいのではないでしょうか。
制度が変わるには数年かかりますが、
現在の制度の中でも見方は変わっていくはずです。
職能給から職務給へという
古くて新しい流れのひとつでしょうが、
それはいつかどこかで書きます。