ルールも前例も無いことを組織の中でやろうとしたとき、意見の調整に手間取った経験はありますでしょうか?
普段は上司が決めて進めていくものですが、上司もどうやって決めれば良いのか分からないような案件です。
民主主義的に議論をして間を取ると言う過程も大事と言えば大事なのですが、時間と労力がかかります。
残念なことに、それをやったところで、良いものが出来上がるとは限りません。
そんなときは「この人が言うなら従おう」と思えるような、水戸黄門の「印籠を持ってる人」に意見を聞くこと、これを見極めることが大切だと思うことがありました。
※水戸黄門の印籠についてご存じない方はこちら
先日、なかなかまとまらない案件を受け持つことになりました。
もともとルールがなかったところにルールを作っていく案件です。
予想はしてましてが、関わる人、みんな好き勝手言います。
その中にはその分野にとても詳しい人もいたり、強い想いを達成したい人もいたり、巻き込まれただけの私のような人もいたり、様々です。
意見の調整をして、色々調べて、落としどころを見つけたと思いましたが「それはおかしい!」とまたも蒸し返されました(笑)
「あー!もう誰かやってくれ!」とかなり投げやりな気持ちになっていましたが、先輩にアドバイスをもらって、専門家に意見を聞くことになりました。
すると、一発で片がつきました(笑)
反対意見を言っていた人も「そういうものなのかなぁ」と納得してしまいました。
私が同じことを言っても全く納得しなかったにもかかわらず、です(笑)
そう、専門家の方が印籠を持っていたのです。
だれが決めるのか不明確な案件では、みんなが納得してしまう意見を持つ人が誰なのか見極めることが大切だと書きました。
「何を言ったのか」よりも「誰が言ったのか」が重要になることはときどきあります。