ただの雑記ですが、
ふと自分の昔の突拍子もない行動を思い出して
その意味を考えてみました。
去年の秋くらいの話です。
近くの老人が多く集まる施設のイベントで
近所の中学校の学生たちが
合唱しているのを聞く機会がありました。
男の子1人に女の子5人くらいのメンバーが
ホールみたいなところで歌っていて、
一人がピアノを弾き、
顧問の先生が指揮をしていました。
曲目は忘れましたが、
唱歌や、川の流れのようになど
おじいちゃんおばあちゃんたちが
よく知っている有名どころを歌っていました。
施設内ではお祭りをやっていて、
私は子どもたちと色々回ってる途中でしたが、
ふと立ち止まって聞き入ってしまいました。
うまいと言えばうまいんですが、
みんなが足を止めるほどでは無かったと思います。(失礼!)
でも中学生たちの声の調和が心地よくて
信頼関係のあるいいメンバーだな、と
聞いていた誰もが感じていたと思います。
2曲くらい聞いたころ
なぜか胸の底からふつふつと気持ちが溢れ出てきて
自分でも抑えきれずにボロボロ泣き始めました(笑)
なんだこのおっさんは!?と
周りの人がびっくりするくらい泣いていました。
とっくに子どもたちは私を置いて
別の出し物の所へ行っていたので
気にせず心置きなく泣くことができました。
途中男の子が貧血でぶっ倒れるという
ハプニングもあったんですが
最後まで無事に行われ、
私は何とも言えぬ満足感でいっぱいでした。
私は普段めったに泣くことがありません。
友人から必ず泣くからとお勧めされた小説を読んでも
「今だここで泣け!」と言われてるような気がして
ピクリとも動かない自分の心に
少し悲しくなったこともあります。
あのときを思い返してみると、
なぜあの時あんなに感動したのか・・・
あの男の子がいたからなのかな、と思います。
自分の学生の頃を思い出すと
合唱というのは女子の文化でした。
おそらくそこに男子が入っていることは
珍しいのではないでしょうか?
あの男の子は「空気」に流されず
純粋に合唱と言うものが好きで
あの場で歌っていたのでしょう。
そしてほかのメンバーと信頼関係ができてました。
会話もしてないので妄想なんですけどね(笑)
文化そのものを愛でるような
あの男の子のひたむきさが
私にとって輝いて見えたんだと思います。
またどこかであの子が歌っているのを聞きたいですね。